日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

制作の記憶

子供の頃、何を作っていたかを考えると
木とダンボールを使っていたのを思い出す。

父親が大工だったので、家には釘やハンマー、木っ端があったのでそれで遊んでいた。
木に釘を打ちつける楽しさを覚えた。
のこぎりで木を切るのは難しかったので、木に傷をつけて終わっていた。

ダンボール箱を今はない雑貨店に貰いに行き、
内側にメーターやスイッチをマジックペンで書き、中に入って遊んだ。

または、ダンボールをカットし、丸めたりして、鎧を作った。

絵に関しては、あまり自分の記憶はない。
他人の絵を、あー上手いなーと見ていた記憶の方が多い。
(自分の絵はへたくそだというコンプレックスが未だにあるかも。)

小学校低学年のとき、消防車を描いたとき、
タイヤが大きく、細かく描いてあると褒められた。

子どもの座った目線で消防車に近づいて眼の前から描けば、
タイヤが大きく細かくなるのは当然な気もするが、単純に嬉しくて、覚えている。


木の匂いをかいだり、古いハンマーを握った瞬間に
忘れていた制作の記憶が、ふとした瞬間に戻ってくる。

それが制作の原点なのかは分からないし、作品のコンセプトの中心かどうかも微妙だ。


けれど、そういう制作の記憶が、どこかで今の自分を支えている気もする。
同時に、過去がねつ造され、しばられていく可能性も感じている。
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by takuji0808 | 2009-10-26 10:04 | つぶやき