日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

アートのバランス力

アートのバランス力

自分が作品を鑑賞するとき必ず考えていることがあります。
それは作品の構造を分析すると作品は様々な成分でできていて、
そのバランスが上手くとれているか、ということです。

<一例>
c0211701_12245418.jpg


ですので、これから書くことは非常に個人的な感覚に基ずいています。
また言葉ですべてをマッピングすることは不可能です。
しかしそれを分かった上で作品を考える上での一つの方法として、
細かく思考をジャンル分けしていくのは有効ではないかな、と考えています

もちろん細かいパーセンテージまで考える訳では無いです。
せいぜい何割程度~で、また、そのような鑑賞方法が役に立たない作品もあります。

経験値の低さから自分が気付くことが出来ない成分、あるいは
作家にとっては大切な要素でも作品に表面化していない成分もあります。
それは「その他」(ブラックボックス)として分析します。

また素材や方法論、構造は抜きます。
それを分析するキッカケにして、そこから作家の狙い、コンセプト、
意識などを抽出するからです。

そうして出来上がったアバウトなグラフの印象から、作品を判断したり、
どこを伸ばせばいいのかを考えたりする訳です。
またそうすることで前述の素材や方法論が決まっていくこともあります。

で、その作品の成分(要素)を細分化するのではなく、ある程度分類してみれば
どうなるだろうか、と考えてみました。

とりあえず4つのジャンル・領域に分けて考えてみます。
①自分(内面、体験、記憶、身体、衝動…)
②世界(外界、普遍性、国、地域、場所、人間との関係…)
③時間(歴史、①②の時間軸、破壊、死…)
④その他(分類不可)

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それぞれ独立している訳ではなく、関係しており、それらに分類される成分も同じです。
非常にアバウトな、感覚的なものですのでその辺はご了承いただきたい。

あとは意識的にこのジャンルごとに、更に作品を研ぎ澄ましていくイメージを持
てば、より良い作品が出来るのではないかな、と思ってます。


これが自分のイメージするアート(作品)のバランスというものです。
こういうバランス力を上手くとっている作品というのは、非常にレベルが高いです。

一つ一つの成分の濃さは薄くとも、そのバランス力で作品がよく見えるということもあれば、
逆にバランスが取れてなくともある種一点突破の個性ある作品というのもあるので
なかなか一概にも言えないのが難しいのですが・・・

まあ、そこまでは大学中に漠然と考えていたことなので、それをなんとか文章にしてみました。


そしてここ最近、それを発展させた「アートのハイブリッド化」ということを考えています。
それに関してはまた次の記事で書きたいと思います。
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by takuji0808 | 2010-06-07 12:41 | つぶやき