日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

死の影、あるいは破滅の美学

作品の保存に関してぼんやりと考えていると急に

「いっそのこと全部燃やしてみるってどうなんだろう」

という考えが浮かんだ。(しないけど)


村上春樹「ノルウェイの森」のなかで
幼馴染の自殺がヒロインを脅かし結果死に向かわせる描写がある。

「死の影」(陳腐な言い方!)がキーワードになるだろうが、
それは死の理由としてはすごく真っ当すぎるかもな、と思った。

死に向かう美学が「儚さ」や「尊さ」、「自己犠牲」とは別の、
もっと救いがない方向・深度で働く瞬間がある気がする。

単純に自分自身で命を絶って救いを求める感覚とは別の
自分自身への破壊衝動、破滅願望とでもいうのか、
救いも癒しも何かを得ようともしないほどの衝動というか。

まあ実際の人たちはそこまでに行かずに、自滅的、自虐的な行為(ネタ)で
その衝動を補い、コントロールしているのだろうけど。

(お酒飲みすぎちゃったよー、今日は疲れたよー的な)


作品を作るということは単純にポジティブなものでは無いし、
かといってネガティブなものだとも思えない。

何とも言えない衝動的なものの正体は一体なんだろうか。
いまだによくわからない。
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by takuji0808 | 2010-07-24 14:08 | つぶやき