日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

キャラ属性のメタ化(終)

キャラ属性を前提として作品を作ることは商業的にはいいと思うのですが、
せめてメタ・キャラ属性をもっと意識してもいい気がします。

そういう意味では、最近やっと読み終わった「まおゆう」や
「仮面ライダーディケイド」はより現代的な作品である気がします。

「まおゆう」は、登場人物の名称に「勇者」「魔王」「女剣士」という「キャラ属性」を採用し
(それが意図したものなのか、偶然なのか、RPGゲームの影響なのかはわかりませんが)
RPGゲームの最期の戦いから始まり、育成ゲーム要素、戦争ゲーム要素を経て
どこか納得のいかない予定調和のエンディングにまとめ上げていく形は
「ディケイド」との共通点を見つけることができます。

メタキャラ属性、メタキャラクターの過剰なコラボレーションが
作品の強度を保つ実例が確実にあるので、自分はこちらに可能性を感じます。



ここ最近「メタアート」という言葉を考えてます。

ポップアート、デュシャン以降はすべて「アート作品」という構造を理解したうえで
作品を作らなくてはいけないという一種のメタアートではないかなー、と思っています。
(あれ?なんだかすごい乱暴な言い方になってしまった・・・)

そこで新しい主義(新しいキャラ属性)を開拓していったり、
あるいはマーケットと安易に結びつく形で作品を変化させてしまうことで、
作品そのものの、もっとも大切なものが薄まっていく気がします。

例えば
明るい色合いで、自画像的なモチーフが登場して、
アニメや漫画の影響もあるようなコンセプチュアル風な・・・
そんな説明的な後追い絵画があったとして、見ていて楽しいでしょうか?

それら既存の美術に反発しつつ、許容しつつ、それでも何かをやりたい欲望を押さえきれずに、
過剰な試行錯誤の中で生まれる奇跡のような一瞬が感動に繋がるという希望。

それを信じているからこそ、毎日少しでも制作している気がするのです。
(あれ?今度はなんだかすごく個人的な感情に話が進んできた。)

まあ、そんなことを考えながらも自分の作品に結びつくかどうかは
正直よくわかりませんし、出来上がったらまったく別のものが見えてくるかもしれません。

ということで、せめてその一端でも個展で見せることができたらなあーと思ってます。

なんとなくおしまい。
[PR]
by takuji0808 | 2010-08-03 09:54 | つぶやき