日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

<7>「失われたタブロー」まとめ

「失われたタブロー」まとめ

圧力をかけていくというのは、空間に対してでだけでなく、
仕事の想いの話でもある。

型を作って淡々とやるのは、自分のやりたいことをシンプルに
研ぎ澄ませていって、効率よく作業できるようにした結果であり、
根底には制作欲や表現欲、認められたい気持ち、もっとシンプルな衝動が
ぐつぐつと湧き上がっていることも言っておかなくてはいけない。

そういう毎日の「コンチクショー」「でもやらなきゃ」の
積み重ねでしか生まれないものを信じていることも含めて
型を作って作品の表現方法が決まっていった感覚があるのだ。

そういう個人的感覚と、社会的に認められたいという俗っぽいな感覚が
混じり混ざって今の形に落ち着いたという言い方もできる。

理想としては、2年前に描いた「失われたタブロー」も
これから5年後に描く「失われたタブロー」も同じ価値で
一斉に並べることが出来て、
それを何十何百メートルの壁一面に敷き詰めて、おお、と思いたい。

根本的にあるのはそういう欲望なのかもしれないなあ。

興味ある画像が無くなったら終わらせたい。
いつ終わるか、わからないけど。


わかりやすく構造や方法論を解体して書いてみたけど
最近すこし形式的、様式的になりすぎている気もする。

遊びがないというか、半分自分を甘やかして方法論に逃げているというか、
制作の苦しみがなくて、惰性的な作業に逃げているような感じというか。

もちろん形式的にして、繰り返して繰り返して物量でみせる力技を目指しているし、
かつ職人的に謎の力量を持つ可能性を考えたりもしているのだけど。

画家的な目線やフィルターを持っていたなら、結構簡単に解決するんだけどな。
なるべくあるがままに画像を右から左に流して、積み上げていく行為に快感と
可能性を感じている部分があって、そこらへんの欲と制作のバランスが難しいなあ。

これはこれで進めて、別の仕事でバランスをとっていくしかないかもしれないので
やはり他の仕事と同時進行で制作を進めるのが一番なんだろうな。

つづく

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by takuji0808 | 2010-08-30 09:46 | 作品解説2010