日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

仮面ライダーWとはなんだったのか

さて、そろそろ忘れないうちに仮面ライダーダブルの感想を書こうとおもいます。
見てないひとはネタバレを含んいるのでお気をつけください。
まず、前回の感想を読んでない人はこちらをどうぞ。

「仮面ライダーWのハイブリット性」
http://takuji0808.exblog.jp/14540626



終わってみて面白いは面白いんだけど、どこか物足りなさも感じた。

それはストーリーなどの結末がベタにまとめ過ぎているからなのは間違いない。
例えばV3やギャバンなどを受け継ぐ照井竜(仮面ライダーアクセル)はトコトン
自己犠牲の熱血ツンツンキャラを突き通して欲しかった。
所長とラブラブするより、所長の一方通行な恋愛が描かれ、
時々デレてくれるくらいが良かった。

反対に良かったのは翔太郎のハーフボイルドが最後に決まったこと。
中途半端でも生きていかなきゃいけないし、どんな悪にも立ち向かう姿勢こそが
大切だと示したのは良いまとめ方だった。

まあ翔太郎が成長すれば、相対的に照井竜の立ち位置が変わってしまうのは仕方
ないのかもしれない。

(ちなみにアクセルトライアルは555に続いて自分の中のベストデザインになりました。
 ああいうクールでメタリックな感じが好き。シュッとしてるのがいいよね。シュッと。)

園崎家というラスボス一家の扱いも難しかったんだろうなーと思う。
結局みんな何がしたいのかよくわからないままダブルにやられて、
地球に選ばれた家族だ、見守ってるよ、って訳がわからない。

こうなるとデータ人間であるフィリップが一番人間的なのは逆説的には
面白いけど、もっとなんか無かったのかなーなんて思う。

もともと園崎家って擬似的な有り得ない家族関係の象徴で、その対称として
探偵事務所という身近なコミュニティーが大切だって話だったけど、
その結末をベタに「私たちは家族だ~」にまとめるのはどうなんだろう。
全員データ化するとか、地球の本棚に家族のアルバムが加えられるとか、
なんかひとひねり欲しかった。

ダブルは読み解く鍵はたくさんあるし、コンテクストや社会性を含み
ハイブリッドだとは思うのだけど、どこかアクが無さ過ぎ、そつがない感じがする。

そこら辺はストーリーを破剰させたり矛盾させることではなく、
もっとディテールに対するフェチズムがあれば見えれば良くなる気がする。

2人で1人の仮面ライダーになってしまうとスーツアクターの身体やキャラクター
が見えにくくなってしまうのはその一因だと思う。

歴史的に見れば東宝の時代劇から派生したヒーローなのだから、
殺陣(身体と型)の魅せ方に仮面ライダーの原点がある。
ならばCGと身体性のバランスなどはもっと面白く出来たかもしれない。

鈍重な巨大ヒーローが得ることの出来なかった身体性、つまり中にスーツアクターが
入っている暗黙のルールを逆手にとった新たな方法を模索するべきだ。

電王ではそれがキャラクターを利用した形で上手く働いていたので、
その前例を上手く活かしていけないものだろうか。



ついでに現在やっている仮面ライダーオーズの感想もちょっと書いておきます。

オーズはどうしても「うしおととら」や「寄生獣」を思い出してしまう。
今のところ説教臭い主人公よりアンクのキャラクターが引き立っている感じがする。
最終的にアンクの目的が何なのか、アンクがどうなるのかが肝になると思う。

基本はメダル争奪戦だけど、グリード(敵)を倒してしまうとセルメダルが手に
入らなくなるっていう戦争(ゲーム)のシステムを示唆しているのは面白い。

その欲望を原動力としたシステムをいかに壊していくか、あるいはズラしていく
かがこれから主人公(あるいはアンク)がしていかなくてはいけないことかも。
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by takuji0808 | 2010-10-04 21:01 | つぶやき