日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

ウルトラマンアート!感想/化石と手仕事

「ウルトラマンアート」を見て、自分のサブカル(特撮)の原点は
一体どこにあるのか、なんてことをぼんやりと考えた。

基本的には、そんなに完璧にすべて見たり、記憶がはっきりしているわけではない。
また小学校から中学校までは野球をしていたので、夕方や朝にTVをみることが
出来なくなったので、漫画を読んだりが多くなった。

   ■

ウルトラマンに関して、ほぼリアルタイムで見た記憶がないので
気になって調べてみると、1980年代から1990年代中ごろまでは
TVシリーズは長期休止期間であり映画やビデオでのみの展開であった。
(ウルトラマンUSA、G、パワード、ゼアスなど…)

96年から99年にかけて『ウルトラマン80』から16年ぶりに復活した俗に言う
「平成ウルトラシリーズ3部作」(ティガ、ダイナ、ガイア)に関しては当時13~16歳。
(前述の小学校から中学校までの時期。)

2001年以降のゼロ年代のウルトラシリーズも、もちろん未見。

では、特撮では何を見ていたかというとやはりゴジラ、平成ガメラといったあたり。
まあ、世間一般的より見てないくらいだとおもいます。

   ■

『ウルトラマンアート』での感想。

着ぐるみ(現物)を観て「化石」を連想した。
単純に視覚的な要素もあると思うが、そうではないコンテクストも
あるのではないかと思った。

ゴジラ・ウルトラマン・ガメラからの系譜でいえばエヴァンゲリオンになるとおもうのだけど
エヴァ自体ウルトラマンの死体のロボットという、大きな物語や対立構造がゾンビに
なったような話だとおもうんだけど、それがもはや化石のように歴史の層に埋もれているいて
それを掘り返している構造だからそう感じたのかもしれない。

だから、リアルタイムで見ていない自分でも
「古き良き時代」に対するノスタルジーを感じるのかもなー。

   ■

展示の中にあったキングジョーの着ぐるみを見てみると、
やはり「着ぐるみに金色を塗っただけ」の
チープな感じが、歳月の経過を経て、より一層感じられる。
そしてそのリアリティに胸がときめくことがある。

これは実物を見たときだけではなく、特撮映像を見ていても感じる要素だ。

たとえばウルトラマンのスーツのしわや、戦隊ロボットの動きのチグハグさなど、
自分たちとTVの向こうにいるクリエイターをつなぐディティールにハッとする。

これがすべてリアルなCGになってしまっては、突き放され、没頭できない。

そういう誠実でアナログな手仕事感が時代を超えていく。

   ■

同時代の特撮でいえば、やはり仮面ライダーと比較したいが
それを描き始めると長いことになるので今回は省略しよう。

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by takuji0808 | 2010-10-14 18:31 | 展覧会感想