日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

メモ1 福岡市美術館の収蔵品

メモ1
福岡市美術館の収蔵品を見ていて思ったこと。

岸田劉生、藤島武二、高橋 由一、黒田 清輝など主に東京で所蔵されている
ような作品をのぞいて、日本美術史の教科書に載っている近代洋画の巨匠たちの
作品が網羅されている。(坂本繁二郎、児島善三郎、三岸好太郎、青木繁など…)

それを見ると当時のトレンド(輸入元)はパリでアカデミックな教育を
受けることであり、それを前提とした雰囲気が一望できる。

その展示が、なにか見たことがある風景だなーと何となく思っていたが、
どうやら美術の予備校や大学1年生のときの授業風景だと気づいた。
つまり「習作」ばかりに見えてしまうわけだ。

自分は前述した明治、昭和にかけて輸入した張本人(その弟子)に関しては、
上澄みの知識程度しかなく、毛嫌いしている所がある。
それは単純に茶色がかった色彩や、山本さんがツイートしていた「古臭く見える筆跡」や、
そこらへんの二番煎じ感が原因だろうと思う。(詳しくはまだわからないけど。)

その後韓国の美術館でも似たような光景を目の当たりにする。
(もちろん、国のカラーやフェチズムの違いはある。)

そこで感じるのは、世界美術史(歴史)の流れで言えばアジアは輸入先
(あるいは搾取される植民地)であったという事実。
最新のトレンド(文化)を輸入すること(=西洋化=近代化)だという事実。
日本の文化を理解するには、中国・韓国の文化を無視できないという事実。

さらに言えば、日本のなかでも中央/地方の関係(美術のトレンド)は
基本的にどこも変わらないということ。
そういう中で見ると絵画は非常に分かりやすい流れがあるので、
やはりこういう箱の中で語られる美術の歴史のなかではメインを張り続けるだろう。

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by takuji0808 | 2010-11-20 15:28 | つぶやき