日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

N次創作的な現象・作家の創造02

[承前]

「N次創作的な創造」はアーキテクチャー論や、リアルタイム化するネット社会などを絡めて考えることもできますが、最近考えているのは「作家」がN次創作的な作品をどう扱うか、あるいはN次創作的な表現とは何かという点に関してです。

前述のリンク先を読んでいただければわかりますが、N次創作のひとつの例としてわかりやすいのは、[ライトノベル-アニメ-ニコニコMAD-同人誌]といった流れ(関係)そのものを一つの作品として考えていくこと、つまりコンテンツそのものを創造することです。

コンテンツやソフト、アーキテクチャーそのものを創造していくこと、多くの領域、メディアに侵食していくように仕掛けることがここ最近行われているさまざまなコンテンツの特徴だと思います。(アイドルマスターなどのゲーム、アニメ、ニコニコMADや韓流アイドル、AKB、初音ミクなど)

しかしここで言いたいのはそういう「状況」を作品の一部にして、そういう社会現象を見据えて作品の一部として用いている「構造的な要素を持つ作品・創造」とは何かということなのです。

わかりやすいくなるように図にしてみました。
一番下の作家(作品)としての立ち位置の話なんだとおもいます。

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映画でも構造を意識し、それをメインとする作品が増えてきた気がします。
まあ「違う世界」への旅、主人公の成長というのはファンタジーの王道なのですが、それに近い形をとりつつ、どちらかというと「構造的な社会」をテーマにした作品が増えているような感じです。
(まあ自分がそういうところに目が行ってしまうということでもありますが。)

  ■

「N次創作的な作品」という曖昧な物言いにしているのは、その線引きの難しさですが、具体的に言うと自分は横尾忠則、大竹伸朗、村上隆(敬称略)などの作品を見て、そういう連想をしてしまうのです。
(村上隆風にいうとレイヤーにそういう要素がある、ということでしょうか。)

つづく
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by takuji0808 | 2011-02-09 19:17 | つぶやき