日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

彫刻メモ

彫刻に関して まとめ、メモ

いまさらだが芸術勉強会でのことを自分なりに思考したメモです。


今は「平面」と「立体」いう言葉もあるけど、空間に対しての考え方が決定的に違うのが彫刻で、さまざまな情報・思想・思考・身体性・エネルギーを平面上に圧縮していく(レイヤー状にしていく)のが平面で、空間にそれらを拡張させていくのが立体っていう単純な話を確認できたの良かった。

Kさん曰く「予備校時代から彫刻専攻と絵画専攻でデッサンの仕方(最初の意識)が違う」。
川上さんも同じような意味で「空間に対して」のデッサンが彫刻では重要と発言していた。

そうなると、クリストや川俣正のデッサンが重要になりそうだし、今回川上さんが見せた「マウントしたフィルムを模した彫刻作品」もアカデミックなジャンルを越境、結合した、コンセプチュアルな作品だということがよくわかる。

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村上隆や奈良美智の立体作品、フィギュアなんかは、平面出身の人の立体作品ってニュアンスが強い。これは簡単にいうと、無着色のフィギュアが「立体作品としてどうなのか」って話だと思っている。

あるいはステラのレリーフ状の絵画と、ピカソの立体作品の比較だろうか。

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あとは絵画史では重要な「写真登場」が彫刻にはあまり影響を与えてないこと、
似たような転換期があまり起こっていないことが面白かった。

神の不在、建築、素材(石油系素材、プラスチック)なんかは絵画史とほぼ同じ感じ。


同じように、絵画で言うコラージュ(情報社会のメタファー)にリンクする表現方法はあるのかどうか、が気になったな。


このあと別件で建築関係者に話を聞く機会があり、パソコン(CAD)以前の建築史のターニングポイントはなんですか?と聞いたら、「電卓」と言われた。

これは3次元の計算(曲線の表現)が可能になった、ということ。

これって彫刻のスケールが巨大になるのと深いかかわりがあるんだろうな、と推測。

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今回は輸入された彫刻の概念を基本にやったが、それ以前の日本にあった仏教彫刻や工芸、以後の海外の影響を受け混ぜこぜになっていく具象彫刻、木彫、もの派からフィギュアに至る過程、ロボットやデバイスによる身体性の変化なんかを確認出来たらよかったけど時間がなかったな。

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by takuji0808 | 2011-03-20 12:26 | つぶやき