日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

サッポロアートシンクロニシティ!

サッポロアートシンクロニシティ!

ここ最近行われている札幌での活発なアートの動きや現象をまとめて、こう名付けます。
(発案:自分)

そのなかで行われている展覧会の感想です。


「サッポロ未来展」

作品ひとつひとつに見応えはあるし、(自分が絵画好きっていうのもあるけど)
近美をああいう仕切り方をして魅せる展示方法は良かった。
現代美術から公募展的なスタンスで作っている人が入り混じっているのは確かに「サッポロ」のリアルだ。

札幌で作家をたくさん集めて団体展をする場合、そのキュレーションはジャンルや世代で区切る他は、幕の内弁当のように、あるいはパーティーの仕出し弁当のように雑多としたものを区切っていくしか方法がないから、まあこれはこれでいいんだろうなーっていつも思う。

まあサーカスっていうくくり方は横浜トリエンナーレを想起させるし、テーマとしては一昔前って感じがしてちょっとダサいけど、だれもそこは突っ込まないんだね。

自分はピクサーアニメがここ最近おもしろく感じていて、それはなんでかというと、古典的でスタンダードなテーマを扱いつつ、コペルニクス的転回によってその「テーマ」をアップデートさせているからだと思っている。

だからサーカスでもなんでもいいんだけど、単なる枠組みの名称ではなくて、そのテーマをアップデートさせる(意味を拡張させるような)ことが今後必要になるんじゃないかな。


「BEGINNING」

また違うパッケージング。

場との関係とか、アーティストが集まったときの熱量のようなもの(祝祭、グルーヴ感)を考えさせられた。

「ここではなにか面白そうなことが起こっていそう」って感じ。
これって世代や場所の恩恵なんだろうな。

そうなると作品がビジュアルだけ上滑りしていって、じっくり、しっとりと鑑賞するというより、ウィンドーショッピングのように、その雰囲気の中で流し観る方が正しいようにも思えてしまう。まああの場所でやるならそれが正解なんだろう。

とはいっても、じっくり観ても楽しめる作品も多かった。
こういうの観ると自分の作品がいかに中途半端な扱いづらいことをやっているかがわかる。
(自戒を込めて・・・)

中途半端な現代美術かぶれな作品って強度が無い(作品の構造が弱い)んだけど、この場ではそういうのはなかった。作家は一人一人ちゃんと場に対して向き合っていて好印象。

あとは厨二病を否定するようなスタイリッシュさがここでいう「作品」なのかも、なんて思ったり。

個人的な作品の好みの話になるのだけど、スタイリッシュばっかりじゃ胸焼けするから、どっかで泥臭さや不器用さ、極端なフェチズムが隠し味になっているのがいいバランスの作品なんじゃないかと思っている。そういう意味では、もっとウィットな(お馬鹿でキャッチーな)作品があっても良かったんじゃないかなあと思う。

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by takuji0808 | 2011-03-25 20:57 | 展覧会感想