日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

サッポロアートシンクロニシティ3

サッポロアートシンクロニシティ3

札幌ビエンナーレプレ企画

オープニングイベントも行ったが、改めて展示を観たくて行く。

例えるならコース料理というより、お通夜に出る仕出し弁当な展示。
全体的にライティングが暗かったせいもあるだろう。

(床が黒いせいもあるけど明るい空間をもっと意図的に作れたらバランスが良くなるかな。磯崎さんの作品がそれに当たるのかもしれないが。)

伊藤先生、磯崎さんの作品の面白さと、それに対する札幌ハプニング、のびアニキ、祭太郎のキャッチーでシニカルな雰囲気、パフォーマンスが対比として面白い。レクチャーは仕事のため行けないのが多かったけど、パフォーマンス系は全体的に面白かった。

作家の作品が、思惑を超えて比較され、会場全体に圧力をかけるのが作家の通すべき筋という意味ではプレビエンナーレが一番レベルが高かったとおもう。

全体を通して、伊藤隆介先生、のびアニキの作品が良かった。


トーチカの活動や義援金に関わる作品展が同時進行であって、じゃあ作家としては何をするべきかということを悶々と考えざるを得ない状況で、まあ作家それぞれにいろんなスタンスがあってもいいとは思うけど、自分が考えている方向とはなんだろう、というあたりを考えてしまう。
(ね、悶々としてるでしょ?)


展示の種類も内容も運営システムも異なる展覧会をまとめて批評すること自体、不思議なことなのに、それを同列に語りたくなるのはサッポロの特徴な気がする。

さまざまな価値観はフラットでいいのだけど、そのフラットな展覧会やイベントが乱立し、エネルギーが飽和状態になっていかないと面白い状況にはならないんだろう。

そういう意味で分母を増やしていかないといけないし、個人としてはそこでとび抜けないとやっている意味がないように思る。


「第三回 芸術討論会! 」4月8日(金)

結局、3時くらいまで参加。翌日はどんなに目薬をさしてもしょぽしょぽの眼。

幹男さんや森本さんの言う作家どうしが干渉・交流できなかった、という問題が、漆さんが言った作家としての立ち振る舞いとか突き通し方にリンクしたり、システムの話ばかりで飽き飽きした山本さんが場をいい意味でひっくり返すのはエキサイティングだった。

そういうスタンスが作家性(プロ意識)につながるっていう話で、それを共有できたのは良かった。


今回は地震という要因があるので、仮説性、場所性、刹那性、youtube的な表現、リアルタイムに関わる表現は作品が難しいな。

終わりなき日常ありき、幻想の公共ありきの作品は現実が揺り動かされている気がする。どちらにしろ、地震がきっかけで今後はエッジがきいた表現が増えていくきっかけになるのかもしれない。

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by takuji0808 | 2011-04-12 08:31 | 展覧会感想