日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

「七月展」(というか南君の作品)・感想

北海道教育大学岩見沢校 芸術課程美術コース学生自主作品展「七月展」
2012年7月11日(水)~7月15日(日)札幌市民ギャラリー

一部 Twitter上で話題になっていたが、南くんの8mm映写機を使ったサウンドインスタレーションが抜群に良かった。映像と音のリンクをアナログな方法で、構造的に、かつ過剰に展開していた。
(サウンドインスタレーションというか、音を使った作品ってちゃっちいものも多いよね。)

映写機4台をスピーカーやミキサーにつないで、そのうち2台はループで映像を流し、
もう2台はただモーターを回して、爆音のノイズと映像がリンクするような仕掛けだったと思う。

やっていること、そのアイデア自体はおそらくそんなに新しいことではない。
(80年代にドイツで観たことあるよ、とか言われそうな感じと言うか。知らないけど)
けど、それをいまここで観て、感じるとまた違う体験があるんだろうなーという風にまで感じさせる、ロマンチックさも雄弁さもある作品だった。

8mmという、身体性をもった映像メディウムというのもキーポイントで、音も鼓動とか血の流れる音のように聞こえたりして、凄い良い部分を押さえている感じがした。そういう機械萌えな部分も良い。(ベタ褒め)

  *

卒業したら、実は市民ギャラリーを借りることなんてほぼ無いんだから、もっとどでかく使って作るくらいの気概の人はいないものかね。あんな天井高いところ札幌にはまず無いし、学生のうちに大きい作品を、ってことは俺も在学中良く言われたなあ。それはアトリエあるなしとか、経験とか、色んな理由があるからなんだけどさ。

出品者のうち何人が制作を続けるんだろう、なんてことを考えていたらどんどん陰鬱な気持ちに。だから余計、奥の角で爆音で、一人アートしている南君がロマンチックに見えたのかもしれないな。
[PR]
by takuji0808 | 2012-07-22 14:52 | 展覧会感想