アートまっしぐらをもう一度 (2)
2012年 09月 20日
制作にあたって、過去の制作資料を改めて確認した。
キャラクターや、文字(キャッチコピー)、記号などを組み合わせて、引用の繰り返しのなかでオリジナリティを探ろうとする試みが垣間見える。
「NON STOP ART」というフレーズは、お菓子の「やめられないとまらない」「猫まっしぐら」というニュアンスを適当に英訳したものだと思う。同時期に「NO ENJOY NO ART」というフレーズ(タワーレコードの「NO MUSIC, NO LIFE.」のパクリ)を描いた作品もある。
学生というマイノリティ(というある種のリアリティ)のなかでしか生まれない、無責任な虚勢が清々しい。(笑)
犬のキャラクターは、ビタワンの白い犬のキャラクターや、ミッキーマウスあたりのキャラクターを参照しながら作った、パチモンに近い「オリジナル」のキャラクターだ。この微妙なユルさは意図したものでもあるし、単に技術的に未熟だっただけかもしれない。まあ「上手く描けない」ことに対して右往左往している感じがあって、このニュアンスはもう描けないだろう。
新作を作るにあたって、まず単純に、研磨することで生まれるテクスチャーの洗練度や、箱を意識した下地など、今の自分なら出来ることを明確にして、改めてその当時の自分の感性を信じてみようと思った。
by takuji0808
| 2012-09-20 22:55
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