日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

プラスチックの幻想・イメージの表面

01_プラスチックの幻想・イメージの表面

さて、アートボックスに展示をしていますが皆さん見てもらえましたでしょうか?

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この作品、というかプラスチックを組み上げる作品を制作するときにイメージソースとしてずっとあるのは「未来都市」です。
その未来都市は、映画の中で描かれるような雑多雑然とした(ブレードランナー的な)多国籍な都市ではなく、もっと漠然とした「未来予想図」です。

わかりやすいのは小松崎茂のボックスアートだろうか。
(自分の世代で言うと、ウルトラ怪獣大図鑑表紙の梶田達二さんの師匠)
わからないひとはggr

ちょっと世代的にずれているとは思うけど、そういう時間差(ひとりジェネレーションギャップ)が自分の中に結構あって、そのイメージプラス、リアルタイムの影響をどう作品に落とし込めるかはずっと考えている。昭和に生まれてはいないけど昭和歌謡曲特集で知っている、みたいな2次消費はありふれているから、世代間の断絶なんてものは言葉遊びのような側面がある。

閑話休題

懐かしさとか、失われた未来、色鮮やかだった過去、消費されたイメージ…
今回の展示のためにまたポートフォリオ再編をしていたら、そういう表現したい世界が自分の作品の根幹にずっと流れてるということを改めて感じた。

自分の作品は消費社会への警笛(陳腐な言い方)のリメイクのようなものだと思っていて、批評性自体がリメイクされ、形骸化していくことに対して向き合っていこうと思っている部分がある。

ビレッジバンガードやら、ユニクロなんかに行くと、ポップアートをモチーフにした商品がたくさんある。あるいはジャスコとか量販店に行くと感じる郊外や地方のリアリティが対立構造でもなくフラットな等価値でもなく、ただそこに意味も無く表面的に存在するような、便利な日常がある。

たとえば、ポップアート的なデザインの二次消費がもはやありふれすぎていて、そこに対してどう作品の中でそこまでも表現出来るかはずっと考えてはいるのだけど、表現しきれていない感じがする。へんに言い訳臭くなってしまうというか。そこらへんの突破力というか表現力というか作品の基礎的な力みたいなものはまだまだ弱い感じがする。

文明の恩恵に対して、自分が出来ることはたかが知れていて、そういう二重構造、自分自身のどうしようもなさも含めて、プラスチックという素材感が今は感情移入できるのだと思う。

<続く>
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by takuji0808 | 2013-06-24 23:32 | つぶやき