日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

カテゴリ:展覧会感想( 37 )

くものお

森本めぐみさんのテンポラリースペースでの個展を見に行く。

心の強度と充実具合が伝わってくる展覧会だった。

絵での表現がアクリルアワードで認められて、それに対して意に介さず
様々な表現をしているので、それに対して批判的な意見もあるかもしれないけれど、

森本さんは短編小説家のような性格(制作のリズム)なんじゃないかと思う。

でもそのうち、大長編も描くだろうな。


水脈の肖像09は、仕事続きでいけなかった。残念。
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by takuji0808 | 2009-12-16 21:19 | 展覧会感想

油展2009

細かい、ひとつひとつの作品の感想は省く。


4年生の作品で言えば

目先の作風の変化ではない、
根本的な部分で、どれだけがんばってきたか?

濃密な時間を過ごしてきたかが、作品の裏側に張り付いているか?

そこが、ポイントだろうと思う。


毎年恒例の「やまゆう賞」も、おそらくこれが最後かな。
退官されるわけだから。

そのやまゆう賞を受賞した作品にはそれがちゃんとあったと思う。
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by takuji0808 | 2009-12-12 10:12 | 展覧会感想

500m美術館 2

500m美術館 感想その2

個々の作家は面白いといったが、玉石混合なのも確か。


おそらく招待(指定)された作家以外の参加アーティストにはそれが顕著。
パンフレットなどに名前が載ってない人ですね。

個人的な好みと経験から言うと、本名を使っていない人はレベルが低い。

素材や感覚の研ぎすませ方が一発芸の人は、どうなんだろうな。


とはいっても、別に自分はイラスト寄りの作品全て嫌いなわけではありません念のため。
イラスト的でも、札幌で上手な人は今回出してないってだけだろうし。
まあ、多様であることはいいことだし、イラスト寄りのものがあってもいいんだけど。
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by takuji0808 | 2009-11-15 13:29 | 展覧会感想

500m美術館

500m美術館
大通―バスセンター

いいだすときりがないので割愛するが
特に作家の個々の作品は見ごたえがあって、面白い。

どうやら通路の片面を整備して美術館というか、展示できるスペースを作る計画があるようです。

どうなんだろ?なんか的外れな気がするな。

「市民のための」というお題目を掲げて、短絡的にホワイトキューブ作って、
で実際アーティストがそこに作品を置きたいかといえば・・・微妙。

いまの展示しにくい状態の試行錯誤な感じが、
けっこうアーティストごとに個性があっておもしろかったんだけどな。

箱より、中身。ハードよりソフトを充実させる方向を10年、20年単位で考えているんだろーか。

まあ、これだけではわからないけどさ。
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by takuji0808 | 2009-11-14 12:14 | 展覧会感想

くだらない展覧会02

くだらない展覧会02
CAI02

オープニングに顔を出し、パフォーマンスをちょっと見て、
そのあと教育大の後輩に誘われて呑みにでた。

「くだらない」というキーワードがすごく難しいと思う。
笑いや無意味さ、一発芸・・・
いろんな要素ややり方があるとおもうけど。

くだらないARTということ自体が、いい意味で矛盾をはらんでいるかも。


出品作品の内容もけっこうバラけていて、くだらなさの多様性というか
まだまだ「くだらなさの伸びしろ」を感じたので、
ぜひ続けてほしいな、と思います。

個人的には展覧会タイトルをかっこよく「02」とかにしないでもよかったんでは?
と思ったり。CAIっぽい。
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by takuji0808 | 2009-11-14 11:15 | 展覧会感想

展覧会感想 10/29

展覧会に久々にいけたので雑記。

「道展」市民ギャラリー
大学をでてから、道展を見たらなにか変わるかなーと期待していったが、
もともと去年から感じていたことなので、あまり変わらなかった。
例えば、社会にでて制作するのは大変だから、道展にだすだけでも偉い、みたいな。

知っている人が何人か出してたり、出していなかったり。

やっぱり、年をとると時間の使い方が上手いのかな。学生や社会人2~3年の人と
比べてだけど。

道展にだすかどうかは未だに迷ったりするけど、性に合わないってのが一番の理
由かも。理由になってないかもしれないが。

「林亨」ギャラリーミヤシタ

林さんの作品を多く見ているわけではないので、あくまで主観だが、
絵画の絵画たる所以をベースにしながら、方法論で冒険しているイメージがあっ
たのだけど、
今回はスクエアの、心象的な制作過程も含んだものだったので、作品のバランス
は正に直球勝負の絵画でした。
現在は奥に潜んでいる、日本的な部分が強くなれば、どうなるだろうか。
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by takuji0808 | 2009-10-29 10:17 | 展覧会感想
スイーツアートの感想。

この展覧会の情報を初めて見たとき、男権主義目線の、レイプファンタジー的な都合の良い女性像でしかないスイーツ・アートというくくり方にまず貧困な発想を感じた。

もちろん、女性たちを集めた展覧会・七夕やスイーツとのコラボなどの「大人の事情的な匂い」も感じつつ、まあコンセプトがない展示が一概に悪とも言い切れない社会の仕組みも知りつつ、まあオシャレな雰囲気になるのかなーなんて考えていた。

しかし、そのような甘い響きとは正反対の無骨さやドロドロした情念があるような作家のラインナップであった。そのため、どちらかというとそこで起こるギャップ、「なにがスイーツだかわからないけどこの表現をしたいんだ!」というような作家個人の戦い・311以後の物語を期待していた気がする。

また、「スイーツアート」という言葉を勝手に深読みするならば、そのようなオシャレでカラフルで上滑り感のあるようなイメージは、ニアイコール「札幌アート」という本質をついている気もして、どことなく可能性も感じてた。

  ◆

で、みてからの感想。

前述のようなスイーツアートというコンセプト、テーマでいえば、同時期にART-BOXで行われていた武田さんの展示のほうがふさわしい気がする。(あるいは斉藤周さん、山本雄基さんなどの絵画作品など。今回の展示でいえば久野さんの絵画かな。)

つまりカラフルな色彩感覚や、アクリル絵の具に代表されるペットリした塗り方、透明層、ゼリーっぽい質感など。

簡単にいえばデパ地下のスイーツとコラボレーションできる、パブリックな場所の華やかなイメージと親和性の高い作品かどうか、だとおもうんだけど。きっとまだまだそういう作家はいると思うなあ。


なんでそういう作家を挙げたかというと、おじさん連中のイメージする「スイーツ」というテーマのコンセプトをきっちりディレンクションする、一つの例として有りだと思ったからだ。

(まあ実際やったらぱっと見、「草食(装飾)男子系アート」彦星展といった展示になってしまうと思うのでそれもまた難しい問題が起こるとおもうけど、そういう逆説的なやりかたもありかな、なんて思ったりする。)

  ◆

このディレクションの、アートへの理解も愛情も全くない酷さや、そういう状況でしか札幌駅で作品を出せない作家の悲劇にただただ悲しくなる。

もう一つの悲劇として、例えばこの展覧会テーマに対してアンチテーゼとして、つまり男尊女卑的な社会の仕組みに対して作品で答えを出せるかどうか?というのは無理に近いことが挙げられる。もはや脆弱なテーマに成り下がった思想に対抗してもたいして意味はない。田舎の寄合でお偉いさんに噛み付くようなものだ。

川上さんのようにあくまでも作家として、今までの作品の流れや個人的な社会への感覚を頼りに骨太な作品を作るのが結局一番よく見える、というのは正論でぐうの音もでない。

そう考えると、同じく金属での立体表現をしていた(しかも隣にあった)松田さん、吉成さんの作品が弱いし、作家として駄目すぎた。というか、女性で立体で金属やっているという補正がかかって過大評価されている気がする。

そう考えると、ネットスラングとしての「スイーツ(笑)」に近い、盲目的な甘い表現がはびこっているのではないかという「スイーツ感アートという札幌の現実」を逆に証明したようでこれもまた悲しい。

作家一人一人の講評をしたいわけではないのでこんなところで。
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by takuji0808 | 2007-08-03 21:11 | 展覧会感想