日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

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歯車とジャスコ

福岡韓国旅行のために心フワフワしているのか、
禁煙のせいなのかわからないが、作品が上手く進まない。

単純に心情のせいではなく、姉の結婚式とか家がバタバタして
手伝いが多くなるとかそういう理由もあるんだけど。

ともかく、筆が上手く動いてくれなかったり、描いている途中で
肩甲骨あたりの筋肉がつりそうになったり。

色んな歯車が噛み合ってない感覚だ。
言い訳臭いことは自己嫌悪になるし、甘ったれなことを言っている
場合じゃないんだけどさ。

悶々とする時期なんだろうな。去年の今頃もそうだった。

    ■

話は変わって、ジャスコに行ったとき改めて感じたこと。

しっかしサプリメントな空間だよなー。これが都市になれば、札幌だよなー。


いわゆる郊外というキーワードを都市と比較して対立構造としたり、
逆に都市に持ち込んでみたり、色々言説があるとは思うんだけど、
札幌という都市自体郊外に近いものなので、都市/郊外間に生じる緊張感が薄い気がする。

ジャスコを歩いて思うのは、こういう空間から想像力が生まれてくるか、
ということ。もちろん郊外のリアリティは存在するし、そこから生まれた
表現もあるだろうが、それ自体画一的な、紋切り型になる印象。

前述のように、札幌という都市は郊外的なものだと仮定して
その果てにあるとしたら、そこから郊外のなれの果てのような奇形が
生まれてくることを期待したくなるのは自分だけだろうか。

まあ、郊外的な想像力という考え方も単純ではないから勉強したいし、
アプローチの仕方ももっと考えていかないといけないとは思うんだけど。

漠然とした印象しか言葉にならないのは単純に勉強不足だからだろうな。

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(息抜きに描いたART MAN)
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by takuji0808 | 2010-10-24 12:29 | つぶやき

机上のタッチ

普通に生活をしていて、急に昔のことばかりを思い出す時がある。
最近考えていたのは、絵のタッチについて初めて意識したのはいつか、
ということだ。

さかのぼってみると、小学校の机が原体験ではないかと思い立った。

    ■

小学校時代は、美術志望学生の類に漏れずマンガを写すことが大好きな
[ネクラ]だったわけだが、その支持体は様々で、定番の教科書の端から、
マンガ写し用特製ノートまで様々であった。

そのなかでもお気に入りだったのは学校の机だった。
絵を描くという気恥ずかしい行為を「学校のものだから」という大義名分のもと
消し去ることができる机は思春期手前のキャンバスにピッタリだったらしい。

当時一番描いていたのは、ドラゴンボールだった。
特にスーパーサイヤ人孫悟空の髪、そして眼、上半身を
如何にカッコ良く描けるかが重要であった。

いくつか描いていくとわかったことなのだがそれをノートや教科書に描くと、
どうも雰囲気(ニュアンス)が変わることに気付いた。

そこにはシャープペンの細いタッチをどんなに変えても近づけない壁が確かに存在した。

    ■

あるとき、同じようにシャープペンで机に孫悟空の髪を描いたとき、
急にその「壁」がなくなった気がした。

机はツルツルのプラスチック状で木目調の背景なので、細いシャープペン如きの
タッチを跳ね返す。そのため一本の線をハッキリみせるために、何度も描き、
太く、濃くする必要があった。

線の太さを自分で調整することで自分の描きたいものの雰囲気(ニュアンス)に
近づくことができるということはひとつの発見であった。

    ■

結局そのとき描いた孫悟空は、結局髪が上手く出来過ぎて、顔を描き足すことが
できなかったので、「スーパーサイヤ人の髪」というなんとも間抜けな
ディティールのフェチズムしかないものだった。

そのままにしておいた「スーパーサイヤ人の髪」は、いつの間にか擦れて消えかかり
上から何度描き直しても、最初にあった「カッコよさ」を再現することはできなかったため、
泣く泣く消しゴムでとどめを刺した。

    ■

あのとき消した落書きの残像が今も記憶の片隅にあって、そのときの体験は自分が
「絵というもののディティール」=「その先にいるクリエイター」を意識した原風景ではないかと思う。

そしてその内容も、机という支持体も、何か象徴的な意味合いを帯びて
今の自分に影響を与えているようにも思える。

机の表面の消えかけたタッチが記憶の中でだけ色濃く残っていく。

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by takuji0808 | 2010-10-23 12:03 | つぶやき

制作 10/16-10/22

・制作
 
研磨作業。粉っぽいのは鼻にくるし、大きくて重たい作品は腰にくる。

OHP用の専用フィルムに画像を出力。これで準備はおk。

モチーフは恐竜。まあ今までの流れでは順当なものかもしれない。
構図をいじってみたり、空いた空間のことも考慮してみたり。

まあいろいろやるしかないんだけど。

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by takuji0808 | 2010-10-23 12:02 | 制作

制作 10/9-13、その他

・制作
下地(黄色)を塗る。
研磨の準備。

次は支持体研磨作業。


これは制作とは言えるのかどうかわからないが
姉の結婚式のためのウェルカムボードを作っている。
自己主張しないように、可愛いく作るのは難しい。
結局コラージュと植物の切り絵を組み合わせた感じにした。


・鑑賞
「カールじいさんの空飛ぶ家」
老人の懐古的な夢(予定調和)を越えて、そこから再出発する話。
ピクサーやジブリなどの会社と重ね合わせてみるとより面白い。
カールじいさんが宮崎駿にも、今までピクサーが作ってきた映画にも見える。

「スタートレック」
スタートレック史の番外編を最大公約数なエンターテイメントにした映画。

「涼宮ハルヒの憂鬱」
見るのに疲れた。面白いけど行き詰まりも感じる。
アニメーションの動きというより、絵自体の綺麗さが目につく。
ただこれがなければ、けいおんの絵の綺麗さとフェチズムが生まれなかったとは思う。

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by takuji0808 | 2010-10-15 12:31 | つぶやき
「ウルトラマンアート」を見て、自分のサブカル(特撮)の原点は
一体どこにあるのか、なんてことをぼんやりと考えた。

基本的には、そんなに完璧にすべて見たり、記憶がはっきりしているわけではない。
また小学校から中学校までは野球をしていたので、夕方や朝にTVをみることが
出来なくなったので、漫画を読んだりが多くなった。

   ■

ウルトラマンに関して、ほぼリアルタイムで見た記憶がないので
気になって調べてみると、1980年代から1990年代中ごろまでは
TVシリーズは長期休止期間であり映画やビデオでのみの展開であった。
(ウルトラマンUSA、G、パワード、ゼアスなど…)

96年から99年にかけて『ウルトラマン80』から16年ぶりに復活した俗に言う
「平成ウルトラシリーズ3部作」(ティガ、ダイナ、ガイア)に関しては当時13~16歳。
(前述の小学校から中学校までの時期。)

2001年以降のゼロ年代のウルトラシリーズも、もちろん未見。

では、特撮では何を見ていたかというとやはりゴジラ、平成ガメラといったあたり。
まあ、世間一般的より見てないくらいだとおもいます。

   ■

『ウルトラマンアート』での感想。

着ぐるみ(現物)を観て「化石」を連想した。
単純に視覚的な要素もあると思うが、そうではないコンテクストも
あるのではないかと思った。

ゴジラ・ウルトラマン・ガメラからの系譜でいえばエヴァンゲリオンになるとおもうのだけど
エヴァ自体ウルトラマンの死体のロボットという、大きな物語や対立構造がゾンビに
なったような話だとおもうんだけど、それがもはや化石のように歴史の層に埋もれているいて
それを掘り返している構造だからそう感じたのかもしれない。

だから、リアルタイムで見ていない自分でも
「古き良き時代」に対するノスタルジーを感じるのかもなー。

   ■

展示の中にあったキングジョーの着ぐるみを見てみると、
やはり「着ぐるみに金色を塗っただけ」の
チープな感じが、歳月の経過を経て、より一層感じられる。
そしてそのリアリティに胸がときめくことがある。

これは実物を見たときだけではなく、特撮映像を見ていても感じる要素だ。

たとえばウルトラマンのスーツのしわや、戦隊ロボットの動きのチグハグさなど、
自分たちとTVの向こうにいるクリエイターをつなぐディティールにハッとする。

これがすべてリアルなCGになってしまっては、突き放され、没頭できない。

そういう誠実でアナログな手仕事感が時代を超えていく。

   ■

同時代の特撮でいえば、やはり仮面ライダーと比較したいが
それを描き始めると長いことになるので今回は省略しよう。

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by takuji0808 | 2010-10-14 18:31 | 展覧会感想

制作 10/04-06

・制作
下地塗り。
ちょっと変えてみたり。

でかいのは腰に来ます。

ぬーりぬり。ペータペタ。


・旭川・岩見沢
「ウルトラマンアート」へ。

予想以上に楽しくてテンションがあがった。
セブンの最終回の原稿とか、キングジョーの胸の実物とか
それだけで楽しかったわけです。

手作業の繰り返しを積み重ねることで作っていた現実が
化石のようになっている状況は、ずるいわな。
記憶を揺さぶられて無条件で感動する。

帰りは岩見沢に道具を取りに寄る。

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by takuji0808 | 2010-10-06 23:47 | 制作
さて、そろそろ忘れないうちに仮面ライダーダブルの感想を書こうとおもいます。
見てないひとはネタバレを含んいるのでお気をつけください。
まず、前回の感想を読んでない人はこちらをどうぞ。

「仮面ライダーWのハイブリット性」
http://takuji0808.exblog.jp/14540626

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by takuji0808 | 2010-10-04 21:01 | つぶやき

ゲーム化する思考/世界

ゲーム化する思考

「ゲーム」という言葉はマジックワードだ。
今後自分の作品にも結構重要な要素として入り込んできそうな
気もするので、文章でまとめておく。

(山本さんの個展の感想の中でさらっと使いすぎて反省したのだ。)

今回は特に、平面作品など生産力の高い美術作品のなかで行われる
ゲーム性について書いていければいいかな、とおもっています。

・・・と思って書き始めたらすごい長さになってしまった。

Moreで開きます↓

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by takuji0808 | 2010-10-04 20:59 | つぶやき