日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

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今年を振り返って。

1、 地震・原発

何はともかく、この2点。

今思うのは、画家の目線でこれらを考えるということ。
例えば写真家や映像作家、社会的な作品を作るアーティストは
これらをテーマにした作品を作っても良いかもしれないが、
イメージを消化(昇華)する画家はこれらをテーマに作品を
今すぐ作ることにギャップがあるということだ。

まあ何年後かに新しいイメージが出てくる可能性があるかもなあ。


あとは、Twitterやニュースなどで感じるのは、
善意の暴走が怖いということ。

無意識に信じたことを正しいと思い、他人に圧力をかける人たちがいる。
それがネット上に溢れれば「炎上」だし、現実で集まれば「デモ」になる。

「世の中を変えよう」という意気込みを否定する訳ではないけれど
その空回り感というか、焦燥感はなんだろうと思う。


2、 自分に関して


料理に関するツイートばかりしていたら、料理人っぽく扱われるように
なったのだけど、高校生位から料理はしていたので、なんだか落ち着かない。

料理をツイートし始めたのは地震の直後くらいかなあ。
もうTL上が殺伐としていて、きつい感じだったから、無意識にしたのかも。

作品も作れない時期がやっぱりあって、その代わりという意味もあるけれど、
レパートリーも増えたし、まあ良いか。


夏頃には改めて作品を作れるようになったので、来年はちゃんと
発表していかなきゃいけないかなあ、と前向きに思っています。


ともかく今年度もお世話になりました。
来年もよろしくおねがいいたします。

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by takuji0808 | 2011-12-31 15:36 | つぶやき
お役立ち情報満載!!

100円ショップで購入できる制作のための商品を紹介します。
もちろん全て100円ショップでまかなうと作品が貧乏になるし、
安物買いの銭失いになる危険性もあるので、そのあたりは
考慮したうえで参考までに。


<塗料系>

●ローラーハンドル・ローラー(替え)

作品に使うことは少ないが、アトリエ整備などに必須。
ついでにローラー受け皿(塗料容器)も。数年は余裕で使い回せる。
ローラーの替えが2個セットの大小のタイプ・または太いタイプを選べるのもうれしい。

ハンドルは根元の金属が若干弱い気もするが、許容範囲内。
ホームセンターで販売しているハンドルやローラーとの相性はよくない。(径が合わない)
数年前にパッケージが変更され、表面の毛がほつれたりする不良品が混じることがあり、
すこし質が落ちた気もするので、使用する前に一度よくほぐしたり洗ったりしたほうがいい。

しかし消耗品であるため、倍以上のものをホームセンターで買うことは
馬鹿らしくなる良品。

●筆洗器

水彩絵の具などの筆洗器(バケツ)はなんでも変わらないので、100円ショップで済ませてしまえ!

●トキ皿(陶器)

ぶっちゃけどんなお皿や容器でも絵の具を使う分には問題ない。
白くて、使いやすい形であれば金属でもプラスチックでもOK。

●塗料保存容器など

100円ショップのタッパー類はプラスチックが柔らかくて微妙な
ものも多いのでそのあたりはよくチェックしてから買うこと。

大量に絵の具を作ってから保存する場合、あるいは大容量の塗料を移すための容器などは
使い回しがすぐできるわけではないので、しっかり密閉できるものを買うのが吉。

ちなみに自分はホーマックなどで取っ手・蓋付きの500ml程度のものを使用中。
→【KOWA】 ミニペール(ブルー)500ml
いまのところこれが一番使い勝手がいい。


<工具系>

キャンバスを張るのに必要な工具は、金槌やガンタッカーだが、
これらはなんだかんだでしっかりしたものをホームセンターなどで購入した方がいい。
ハンマーなどのつくりのちゃっちさ、ゴムやプラスチックの脆弱さは微妙にストレス。
同じくペンチなども持ち手のゴム部分がへたったり、切れ味が悪くなる可能性が高い。
(最近はホームセンターでも廉価品が多いので助かる)


●釘抜き

バールではない、小型のもの。
てこの原理をうまく使うための長さなどが、はたして最適かどうかは微妙なところだが、
持っておいてもいい、というかんじ。100円ショップ工具は総じてプラスチックが安っぽい。

●クランプ

木製パネル作りに大量に必要。
固定部分の強度、ねじ回転軸の精度などに難あり。
なんだかんだで地道にちゃんとしたものを買いそろえる方が得策かもしれない。
近年は売り上げが悪いのか、なかなか大きなサイズのものが販売されていない。


<文具系>

●ホチキス芯抜き

ガンタッカーの芯を抜く際に使用。
こんなのあるのか、という感じの一品。
ピンポイントの使い道の道具があっさり手に入るのも100均の醍醐味。

●金定規

カッターを使用する際に必須。キャプション制作などに。
50センチタイプは数少ないので見つけたら購入をおすすめする。
(通常は30センチ程度)
1000円〜2000円のものが100円ってどういう仕組みだ…?

●カッターマット

展示会場で新たにキャプションなどを作ることもある。
その際、道具箱に入れることができるサイズ。意外と重宝。

●ホットボンドの芯

接着剤・両面テープ類は絶対100円ショップで買うことはないが、
これだけは大丈夫だと思っている。

<材料>

●MDF合板
様々なサイズが販売されているが、基本は6mm厚程度のものなので、
小作品の支持体の板、あるいは額装のために使用できるくらいの使い道。
(MDF合板の6mmはなかなか販売していないので実は結構レア。)

●スチレンボード

キャプションには向かない(ハレパネなどのシール付きではない)し、
つくりがスカスカで、圧に弱い感じだが、紙作品の額装を自作する際に
裏にあてる程度には活用できるかな。

<そのほか>

●綿棒・つまようじ・竹串

絵のごみ取りに使用。消耗品なので適当に。

●パラフィン紙
小作品の梱包、雑誌や画集の保護に使用する。
ラッピング製品売り場にある。

まだまだありそうですが以上!
なんでこんなことを書くのかはよく分からないけど!

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by takuji0808 | 2011-12-22 00:22 | つぶやき
展覧会感想

「くだらない展覧会03」 CAI02

個々の作品の細かい感想は意味がない展示。
3回目で、馬鹿さのレベルが上がっている(褒めことば)とは思う。


しかし馬鹿なことをやるほど、そのぶん丁寧な仕事をできるかが肝だけど
いろんなアイデアを具現化するにはマルチな知識と技術が必要なんで、
そこらへんの突き抜け具合とか、展示の仕方とかは考えないとだめだろうな。

(「キャプション」がへたっているとか、白い木製パネルはなるべく無機質であるほうがいいとか、
ヘタウマではなく単純に下手な文字の塗り方とか、そういうどうでもいいことは排除するべきだ。)


この展覧会自体が芸森で行われたファノン展(上の世代のアーティストに対して)へのカウンターパンチ、悪ふざけを介した批評だとしたら面白いかもしれないけど、それは好意的すぎる意見か?

素人表現の魅力の一つである「妙な圧力・密度」、つまりそこだけとことんやっていたらいつの間にか突き抜けてしまった表現に立ち向かうには、アーティスト/素人という区分で逃げるのではなく、その差を見せつけないと意味がないだろう。

それはつまりアーティストとしてのフェチ(あるいは芯)はどこか、ということに近い。
前述のフィニッシュワークの精度や、自らを出す恥を振りきれるか、コンセプトの強度などなど…

宴会の一発芸のようなダジャレのような小物作品を均等に並べるか、そこら辺を追求してくれた展示のほうが見ごたえがあると思うんだけどなあ… (だからパフォーマンスは面白かった)

あと、「くだらない展覧会」というコンセプト自体は、トートロジーというか、循環論法のようなものなので、(思考が堂々巡りになる罠、内容の真偽はどうでもいいけど論理的に常に正しい) まじめに考えるだけ無駄になるというデュシャン的なものだと思う。

そこらへんも含めて「現代アートのパロディ」(のパロディ)という自虐として観れば、その開き直り具合は新人類として怒りを買ったり呆れられたりするだろうし、そのためにピエロのような役割を買って出ているキーボーに万歳拍手な展覧会だと思う。

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CAI 02 企画展「くだらない展覧会03」

<出品作家>

石倉美萌菜 井上愛美 菊地和広 古跡哲平 高橋喜代史 
Thomas Neumann (ドイツ)  Silvestru Alexandru Munteanu(ルーマニア)

会期 :2011年12月10日(土)~12月24日(土)
時間 :13:00~23:00
休館 :日曜祝日
会場 :CAI02 札幌市中央区大通西5丁目昭和ビルB2(地下鉄大通駅1番出口)
主催 :CAI現代芸術研究所
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by takuji0808 | 2011-12-12 12:25 | 展覧会感想

アイドルアート・メモ

アイドルアート、という言い方が気になったので、ここ最近調べていたアイドルに関してのテキストをメモ代わりにのせてみる。しかしこれがいったいなんの役に立つのか…

<社会文化論としてのアイドル>

昭和・平成アイドル史(女性版)

■60年代以前: 青春スター

美空ひばり、吉永小百合 …

■70年代: カラーテレビ、「スター誕生!」、ステージパフォーマンス、親衛隊、ステレオタイプのアイドル像、低年齢化、バブル

アグネス・チャン、天地真理、森昌子、桜田淳子、山口百恵、ピンクレディー、キャンディーズ …

■80年代: プロデュースの確立、華の82年組、バンドブームによるバラドル誕生

松田聖子、中森明菜、小泉今日子、おニャン子クラブ、中山美穂、本田美奈子、芳本美代子、斉藤由貴、南野陽子、浅香唯、山瀬まみ、河合奈保子、松本伊代 …

■90年代: 歌手からモデル・グラドルへ、小室ファミリー、沖縄アクターズスクール、「ASAYAN」、ハロプロ、美少女ゲーム(Windows95発売)

宮沢りえ・観月ありさ・牧瀬里穂、細川ふみえ、山田まりや、華原朋美、篠原涼子、安室奈美恵、SPEED、鈴木あみ、モーニング娘。 …

■2000年代~: アイドルからアーティストへ、インターネット普及、アーキテクチャによるファンコミュニティ、地下アイドル、ヘキサゴン、K-POP、3Dゲーム

モーニング娘。、松浦亜弥、浜崎あゆみ、中島美嘉、上戸彩、長澤まさみ、新垣結衣、堀北真希、Perfume、AKB48、


その他
<アイドル写真史>

篠山紀信、蜷川実花…
タナカノリユキ「100 ERIKAS」

<サブカル系>

少女マンガ、ポップミュージック史、魔法少女、セーラームーン、プリキュア

<ゲーム>

同級生(`92)、ときめきメモリアル(`95)
CLANNAD(`04)、アイドルマスター(`05)、ラブプラス(`09)

<その他>
初音ミク、可愛すぎる○○(アイドル的な扱いを受ける芸能界以外のジャンルの素人)、地下・地方アイドル、メイドカフェ、「踊ってみた」などの素人の表現


<参考>
展覧会「アイドル!」横浜美術館
2006年10月7日(土)~2007年1月8日(月曜・祝日)

アイドルは、現代の日本社会にマス・メディアを通じて強いインパクトを与え続けています。この展覧会では、絵画、写真、映像、ダンス、ゲームなど多様な表現方式で、アイドルそのものを扱った作品や、アイドルを連想させる作品を紹介します。

<出品作家>
篠山紀信、加藤美佳、川島秀明、蜷川実花、西野正将、KATHY、加藤美佳、草間彌生、中原杏/小学館、株式会社セガ「オシャレ魔女 ラブ and ベリー」


※アイドルというよりアイコン・偶像の意味合いが強い作品の羅列といった内容か?
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by takuji0808 | 2011-12-09 22:49 | つぶやき

油展2011/針個展「memory」

「油展 2011」 コンチネンタルギャラリー

オープニングに顔を出す。
というか、街中の貸しギャラリーは大体18時までで、パーティーなどあるときじゃないといけないのだ。

額装の甘さが高校生レベルで、これを毎年言ってる気もする。
ってことはおそらく自分が学生の時もそういうことを思われていたんだろう。
(でも自分のことは棚に上げないと感想なんて言えない。)
何点か面白く、レベルの高い作品もあった。丁寧さに勝る魅力無し。

しかしどこか真面目というか、無難な印象。トリッキーさや、馬鹿さがすべてではないけど、課題提出と同じ意識のレベルで作品作ることに慣れちゃうと、そういう作品しか作れなくなる気がする。まあ大きなお世話か。

   ■

針 個展「memory」 Salon cojica
2011年12月3日(土)~12月17日(土)

おしゃれで線もきれい。
レベルの高いグルーミングアートという感じ。

グルーミングアートっていうのは、猫が毛づくろいするように自己陶酔するような(女子に多い)アートを指す、少し悪意のある言葉(マニアックな造語)なんだけど…

(会田誠が言っていたんだっけ…?)

ただ「グルーミング」には上記のような、セルフグルーミングもあるけど、社会的グルーミング(猿がお互い毛づくろいするような、身体的なコミュニケーションの意味)っていうのもあるんですよね。

個人的な仕事を突き詰めれば社会的な強度を持ったり癒しになるっていう2面性を含んだ良い言葉だと思うんだけどなー。 流行らないか・・・

ドローイングという軽やかかつ身体的な部分が強いので特にそう感じたのかなあ。

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by takuji0808 | 2011-12-08 20:18 | 展覧会感想