日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

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木製パネル制作手順

支持体(木製パネル)の作り方

<材料・準備>
・懐や作品の大きさに応じて、木材を購入。
・節や曲がりが少ないものを選ぶこと。
・大きなホームセンターの方が種類が豊富だし、回転も良いので木材の質がいい。

・その際、ベニヤは作品のサイズにカットしてもらう。
 ※ちなみにラワンベニヤはヤニが出やすいので、下塗りが必須。

<必要な道具>
・卓上丸ノコ(45度カットに使用)
・Cクランプ、Fクランプ
・木工ボンド
・いらない布、あるいはキッチンペーパー
・固定用の垂木
・紙ヤスリ
・ガンタッカー など

<切断・接着>
1、 長い辺の方の木をベニヤ板に合わせて、45度にカットし、木工ボンドで接着。
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なるべくピッタリに。
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※ 接着はクランプと、押さえる用の木材(垂木など)を使って固定する。
※ 側面からボンドがはみ出したら濡らした布などで拭く。
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両方固定して、こんな感じに。これでしばし乾燥させる。

2、 短い方の間隔に合わせて、木材を45度にカットし、接着。
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ちょっと長めにカットして、徐々に短くすると失敗が少ない。
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   ※ 多少の隙間はボンドを埋め込むように擦り付けて固定する。
     タイトボンドオリジナルなどの乾燥後硬質になるものなどがやりやすい。
   ※ 角の斜めの部分にガンタッカーを2本ほど打ち込めば楽に固定できる。
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小さいサイズならば、これで完成。大きい作品の場合は中木をいれる。
ボンドの種類によるが、少なくとも2時間くらいは乾燥させる。

長さや角度を間違えないようにすれば、この方法が一番ズレが少なく、
その後の側面の研磨作業が楽になると思います。

3、 ボンドが乾燥したら中木を測り、90度にカットし接着。
   ※ 中木が必要なのは、ベニヤ板の反りと、支持体のゆがみを防ぐため。
   ※ 長い木材で支持体をFクランプで挟み固定すれば綺麗に接着出来る。
      あるいは深顎のCクランプなどがあればいい。

<研磨>
1、  乾燥後、パネルの側面を研磨し、まっすぐにする。
2、 傷や節がある場合、パテなどで埋めて、乾燥後、再度研磨する。

<下塗り>
木屑、粉を拭き取り、シーラーなどのプライマー(下塗り剤)を塗る。
その後は作品に合わせジェッソなど適した下地作りをします。

<大きな作品の場合>
3×6板(1820×910)以上のサイズの場合、一番難しいのは板と板の隙間部分です。
その部分から反り返ったり、隙間が出来たりしてしまいます。
これは本当に難しく、未だに完璧なものは出来たことがありません。
そのうち大きな作品を作った際にそれはアップしようとおもいます。

(学生の頃は、100号などの変に小さなサイズでやるとベニヤ板が無駄になるので、いっそのこと180センチ平方なんかを作って提出したりしていました)

細かい部分は伝えきれてないとは思いますが、俺はだいたいこんな感じで制作しています。参考になれば幸いです。もっとこうした方がうまくいく、とか裏技のようなものがあれば教えてください。では
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by takuji0808 | 2012-07-24 15:19
六花文庫の朗読会の装飾の仕事をした。

黄色のプラスチックや、カラーコーンで作ったオブジェを吊るしたり、布を縫い合わせて吊るしたり、といった内容。朗読会ということで年齢層も高かったが(笑)、布に描くことの久しぶりさとか、準備とか、結構楽しんでやれたと思う。

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  *

カフェ・ラテルネさんのウィンドウに装飾する仕事もした。
カラフルなビニールテープを貼って、上のラインが漁岳と、小漁岳の稜線になっている。
この場所にふさわしく、かつ自分の仕事の延長線上にあるように、ということを意識した。

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どちらも平面作品を作る以外のオファーということで、またちょっと色々考えたり調べたりすることが多くて、ばたばたしていた気がする。

 *

あと、作品に使おうとここ最近はずっと黄色いプラスチックを収集しつづけていて、リサイクルショップやらゴミ箱やらをあさっています。目が勝手に探してしまうレベル。
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by takuji0808 | 2012-07-22 23:53 | つぶやき

アルタイルの庭・感想

JRタワー・アートプラネッツ2012 楽しい現代美術入門 アルタイルの庭
2012年6月30日(土)~7月22日(日) プラニスホール

立体駐車場のように貧乏性で、詰め込んだ展示。
例えば藤沢レオさんの作品も、もっと広い空間で作品と壁と平行にせずに見せた方がずっと良い。
5人くらい減らして、もっとすっきり魅せてほしい。その方がアーティストフィーも空間も充実するでしょ。
単純に、関係がないなら彫刻と絵画を同じ空間に置くなよ、と思う。

身内褒めではないが、笠見さんの作品が一番良かった。

  *

考えてしまうのは、デザイン的な仕事の受け方はどうなんだろうか、とういうこと。
まあキュレーションする人がいないので、作家が勝手に考えて、勝手にあの場所や展覧会のコンセプト(星とか宇宙とか)にすり寄って、結果的にそうなってしまうというのが事実なんだろうが… 
受ける仕事の内容、意味とは別に、作家は作家の流れで出すべき作品の意味・リアリティを上乗せしていかないとピンとこない。「俺はこれしか出来ませんから」でも良いのに、下手にニーズに応えてもエンターテイメント性は無いよね。

まあ自分の仕事を誠実にやる、ということが、どんなに難しいか、ってことだよなあ。
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by takuji0808 | 2012-07-22 14:55 | 展覧会感想
北海道教育大学岩見沢校 芸術課程美術コース学生自主作品展「七月展」
2012年7月11日(水)~7月15日(日)札幌市民ギャラリー

一部 Twitter上で話題になっていたが、南くんの8mm映写機を使ったサウンドインスタレーションが抜群に良かった。映像と音のリンクをアナログな方法で、構造的に、かつ過剰に展開していた。
(サウンドインスタレーションというか、音を使った作品ってちゃっちいものも多いよね。)

映写機4台をスピーカーやミキサーにつないで、そのうち2台はループで映像を流し、
もう2台はただモーターを回して、爆音のノイズと映像がリンクするような仕掛けだったと思う。

やっていること、そのアイデア自体はおそらくそんなに新しいことではない。
(80年代にドイツで観たことあるよ、とか言われそうな感じと言うか。知らないけど)
けど、それをいまここで観て、感じるとまた違う体験があるんだろうなーという風にまで感じさせる、ロマンチックさも雄弁さもある作品だった。

8mmという、身体性をもった映像メディウムというのもキーポイントで、音も鼓動とか血の流れる音のように聞こえたりして、凄い良い部分を押さえている感じがした。そういう機械萌えな部分も良い。(ベタ褒め)

  *

卒業したら、実は市民ギャラリーを借りることなんてほぼ無いんだから、もっとどでかく使って作るくらいの気概の人はいないものかね。あんな天井高いところ札幌にはまず無いし、学生のうちに大きい作品を、ってことは俺も在学中良く言われたなあ。それはアトリエあるなしとか、経験とか、色んな理由があるからなんだけどさ。

出品者のうち何人が制作を続けるんだろう、なんてことを考えていたらどんどん陰鬱な気持ちに。だから余計、奥の角で爆音で、一人アートしている南君がロマンチックに見えたのかもしれないな。
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by takuji0808 | 2012-07-22 14:52 | 展覧会感想

立体力・感想

「立体力 仏像から人形、フィギュアまで」
2012年6月2日 ~2012年7月8日 札幌芸術の森美術館

仕事の合間に会期ぎりぎりで駆け込む。
北海道にこんな仏像や作家がいたのか!という驚き。
立体を魅せるとはどういうことかを考えるには、必見の展覧会。

個人的には、やっぱり砂澤ビッキがいいなあ。

空間を装飾的に構成するのではなく、作品が空間を掌握していくこととか、立体は立体のエネルギーとか強度があるということを再認識する。

数千円で彫刻(フィギュア)が買える時代か、そりゃ具象彫刻で生計を立てれる人なんて出ないわな。中国の工場に発注して、同人誌に付録としてオリジナルフィギュアをつける人がいるんだってさ、もう美術負けてるかも。

と思いつつも中庭に展示されていたダム・ダン・ライさんの彫刻が良かった。
春香山の作品も結構好きだったけど、中庭という空間に対してちゃんと応えていて、よりスケールを感じた。

会期中に、付近で熊が出没したらしく、野外彫刻は観覧できない状態に。
熊も見に来る現代美術館!
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by takuji0808 | 2012-07-22 14:43 | 展覧会感想

森本めぐみ展・感想

森本めぐみ展
6月6日(水)〜6月17日(日) テンポラリースペース

「舟がくる」という紙に描いた大作と、小作品の展示。

大きな作品は、岡本太郎のような炎をあげるミニマムな少女たちと、大きな翼竜のような生き物が跳ね回る絵画。描きたいことがありすぎて、まとまっていない感じもする。

モナリザのように無関心で、同一だった外の背景との関係性また新しいフェーズに入っているようだ。
いまの森本さんのなかにある様々なリアリティが抽象化され、ポンと絵画となって出てきたのだろう。
描きながら試している、というか描いてから考えている感じがした。

ドローイングは上手なんだけど、内容が過去の作品の反復をしていて、身辺整理のようにも見える。
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by takuji0808 | 2012-07-22 14:40 | 展覧会感想