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日々の制作と生活を、思いつくままに描く。札幌在住、美術家。西田卓司のブログ。


by takuji0808

キャラ属性をどう使うのか

話を戻さないとまた結論がよくわからない方向へいってしまいそうだ。

じゃあその「キャラ属性」をキャラクターにどう当てはめていけば
いいのかを考えてみよう。

「キャラ属性」が過去のさまざまなキャラクターから
抽出された法則なのだから当然そこにはコンテクストが存在するので、
そこに自覚的でなければいけない。

そのキャラ属性に新たな法則を付け加え、
属性の拡張をしていく方法もあるだろう。
(こういうツンデレ属性のセリフはどうだ?
 こういうロリペタ属性の見せ方はどうだ?みたいな)

または今まであった法則にビタッとハマるような
キャラクターを作っていく(ある種のミニマリズムな)方法。

またはキャラ属性の新しい組み合わせに挑戦していく方法。


キャラ属性の配置のバランスも重要だ。
「ツンデレ妹ロリメイドツインテール不思議ちゃん」
なんかがヒロインだったらキメラ過ぎる。

逆に、多少キャラ属性がかぶっているキャラクターがいても良いだろう。


まあキャラ属性の配合率と、相関図をいっしょに
した図を作ればわかりやすいかもしれないなあ・・・


とまあ、つらつらと書いてきたわけだが、
この方法は物語が消失した物語を作るという前提で、
キャラクターやそれに関わる小さな物語やディティール、
そのほか様々な断片で作品を構築していく場合にのみ有効なのだろう。


しかし、最近自分がみる作品の多くがその傾向にある。

サプリメントとしての作品がキャラ属性に頼り、
その先の表現に結びついていってない印象を受けるのだ。

ある年齢層のオタク向け、あるいは前述のジブリ萌えのような
ウェルメイド(最大公約数)嗜好の観客にのみ評価される作品というのは
消費され忘れ去られる運命にあるという現実を考えなくてはいけない。

クリエイターならば「誰も見たことの無い」かつ「評価される」作品を
作りたいという欲求があってしかるべき。

ここで問題なのは既存の「キャラ属性」に頼り切っているということではないだろうか。

続く
by takuji0808 | 2010-08-02 23:50 | つぶやき